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タブロイド/試写会 [映画・DVD・TV]

「タブロイド」  2004/メキシコ、エクアドル/
配給:東北新社 オフィシャルサイト:http://www.tabloid-movie.jp/
監督、脚本:  セバスチャン・コルデロ
プロデューサー:  アルフォンソ・キュアロン
撮影: エンリケ・シャディアック  編集:ルイス・キャルバラ
美術:エウジェニオ・キャバレロ  衣装:モニカ・ルイジグラ
音楽: アントニオ・ピント
出演:  ジョン・レグイザモ  レオノール・ワトリング
      ダミアン・アルカザール  ホセ・マリア・ヤズピック  カミル・ルツリアーガ
*2002年サンダンス国際映画祭     NHK映像作家賞 受賞
*2004年サン・セバスチャン国際映画祭    特別賞 受賞
*2004年グァダラハラ国際映画祭     最優秀作品賞、主演男優賞 受賞
***************************************************************************
1/12(木)試写会 イイノホール
同じイイノホールで9日にあった有頂天ホテルよりも今日の方が満席だったかも・・・
やはり祭日の夜に霞ヶ関というのはロケーションがよくなかったのか。
マスコミと犯罪者、社会波サスペンスという内容からか男性のお客さんが目立つように思う
試写会でした。男女半数くらい?年齢層も幅広い感じで中年の男性1人の方もいました。

以下ネタバレあります。

<ストーリー>
連続殺人鬼“モンスター”を取材するため、エクアドルへとやって来た人気TVレポーターマノロ。
被害者の子どもの葬儀を取材中に彼らは偶然、少年が車にひかれる現場に居合わせる。
運転していたのは真面目な聖書販売員のビニシオ。事故は興奮した群衆による集団リンチ事件
に発展、そして逮捕収監されてしまう。番組の力で冤罪を晴らして欲しいと懇願するビニシオ。
その見返りに“モンスター”に関する極秘の情報を提供する、と申し出るのだった…。

人間の二面性とマスメディアに潜む危険性に鋭く切れ込むメキシコ、エクアドル合作の社会派
サスペンス・ドラマ。連続殺人事件を追うTVレポーターがスクープ欲に駆られて突き進んだ
果てに、抜き差しならない状況に追い込まれるさまをスリリングに描き出す。
エクアドルという国の社会、経済的背景を描いている部分も印象的。単に貧しいとか不衛生とか
そういうことではないのです。未舗装の道路にボロトラック、荷台に子供たちを満載する様子。
社会への不満からひとつ事件があれば一瞬にして暴動に近い私刑が行われることもある状況。
拘置所の様子、暗殺される恐れのある収監者がそれを避けるために使う手口はゾっとする部分。
TVレポーターが警察に目をつけられた際の会話から、「金を渡したら?」「試したけどダメ」
「ウソだろう?ここは南米だぞ」・・・南米ではまだ賄賂が横行してる。(南米だけじゃないが)
「羊たちの沈黙」と比べるようなコピーがついていたので不安だった。子供を狙う連続殺人犯
事件が重要な核として扱われるが映像としてグロイシーンがなかったのでその点はほっとした。
ラストは、ある程度予想できるのだが、やはりこうなってほしくなかった。
スペイン語で交わされる会話と、、アントニオ・ピントの音楽が絶妙にマッチしていて
不思議な色合いを醸しだしている作品。

タブロイド

タブロイド

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • 発売日: 2006/09/22
  • メディア: DVD


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コメント 12

水無月

中南米の映画は好きで、何本か観ました。
「アモーレス・ペロス」「モーターサイクルダイアリーズ」など。
この映画も、要チェックですね。
by 水無月 (2006-01-13 18:01) 

Ren

水無月さん、いらっしゃいませ☆
中南米映画、最近ちょっと気になってます。
ただこの映画はラスト最悪で、後味がものすごく悪いのがちょっとです。
by Ren (2006-01-14 07:55) 

YUMiKO

こんにちは~。
この映画も気になっている1本です。
後味が悪いのですね。覚悟して見るようにします。
by YUMiKO (2006-01-15 14:03) 

Ren

YUMiKOさん、そうなんですよ、後味最悪かも。。。
途中から結末はわかってしまうのですが。
スペイン語と音楽の不思議な雰囲気はとてもいいです。
by Ren (2006-01-15 20:59) 

睦月

こんにちわ!『カリスマ映画論』管理人の睦月です。『ホテル・ルワンダ』へのTB&コメントありがとうございました!
『タブロイド』・・・重かったですね。あのラストにはしんどい思いをしました。実は南米作品はこの作品が初鑑賞だったのですが(←しかもエクアドル)。後味は悪いものの、とても上手く出来ている作品だったと思います。
ジョン・レグイザモもさることながら、レオノール・ワトリングが『トークトゥハー』とはだいぶイメージの違う役を演じていて印象深かったです。
by 睦月 (2006-01-16 14:13) 

Ren

睦月さん、コメント&TBありがとうございます☆
途中から予想がついてしまって、そうならないでほしいと願ったのですが
最悪のラストになだれ込む・・・作品としてはうまく作られてますよね。
かなり引き込まれてました。
by Ren (2006-01-17 07:34) 

ロイ from 週末に!この映画!

いつもコメントありがとうございます!
南米の映画はあまり見たことがありません。
感想をみると、かなりくらーい感じで終わりそうですね。
音楽がよいところは気になります。
(南米というと「コンドルは飛んでいく」しか浮かばない、知識なしで申し訳ないのですが・・・)
by ロイ from 週末に!この映画! (2006-01-23 21:11) 

Ren

ロイ from 週末に!この映画.. さん、TB&コメントありがとうございます☆
これは作品としてはかなりの完成度なんじゃないでしょうか。
わかっていても引き込まれてしまいます。音楽もとてもいいですよ!
by Ren (2006-01-24 07:07) 

ロイ from 週末に!この映画

作品としてはいいということですので、評価を天使(よい)に変えました。皆さんの意見を聞いて、デンゼル・ワシントンの「トレーニング」みたいな映画だと想像しています。
by ロイ from 週末に!この映画 (2006-01-25 11:44) 

Ren

ロイ from 週末に!この映画さん、わざわざすみませんでした。
私の感想の中でも良い・悪いと好き・キライが微妙なんです。
作品としては良い、でも後味悪い~という感じでして、ハイ。
by Ren (2006-01-25 18:20) 

ノラネコ

今晩は、TBさせていただきました。
エクアドルの空気を持ってきたかのような生っぽい画面が印象的でした。
白黒の二元論では論じられない、不思議な深みのある作品でした。
by ノラネコ (2006-01-30 23:40) 

Ren

ノラネコさん、TB&コメントありがとうございます☆
この作品は全編に不思議な空気の色がありますね。
エクアドルに実際に行くよりももっと顕著にその場所を伝えるような
なんとも言えない雰囲気でした。
by Ren (2006-01-31 06:37) 

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