SSブログ

池坊展 [アート・イベント]

日本橋高島屋で今日(4/21)から開催の池坊展。

初日ということもあって正装した師範と思えるおばさま方が受付にいっぱい。ご祝儀を包んで見える方も多いなか、芳名帳にサイン。いつもながら楷書で記帳、あぁもう少し字の練習をするべきだわ。さらさら~っと書くのには憧れますがそれじゃ読めないって?

平日の夕方なのに相当な人。展示スペースは狭くないけど人が多いのと導線が悪くて写真を撮ってる人も多いしあちこちぶつかったりします。関係者が多いみたいで時折「お呼び出しします・・・」と受付から放送。まったく関係ない人がお金払って見に来るのかはちょっと疑問。

最近池坊らしい作品を見る機会がなかったので、久々に見る古典の立花はさすが!花材は春らしく、さくら、おみなえし、つつじ、しゃくやく、白やまぶき、都忘れ、小でまり、雪柳などなど蘭や葉使いもいいです。松、さつき、びわ、羊歯自然の形を生かしたいろいろな枝が素敵。曲がってても、こぶがあってもそれが味なのでしょうか。もちろん形状を整えるためにワイヤーやテープも使われています。細い葉や茎にワイヤーを通すのはなかなか難しいのですがさすが展示作品上手でした。

圧巻なのは8畳大の広さに展示された「前田邸の大砂物(安土桃山時代)」という作品、松、藤・・・などを使った超巨大な物です。こんな太い松どこから?というような枝ぶりの張った大松を使用。この大きさ、お殿様のお屋敷じゃなきゃ飾れないわ。

立花新風体では、お題は「松」12のブースに分けて家元と11人の方が競作しています。家元の作品はやはり圧倒されます。枯木を大胆に使っていて「花嫁修業の生け花」とは違う世界のもの。オルゴールの音がちょっとうるさいと感じたのは私だけでしょうか。音のない状態の方がいいような気がします。大作になればなるほど、素材で決まってしまうな、という印象が強くなります。イメージにあった素材をいかにして集めるか、成功の大半はそこにかかってるとも。次期家元の由紀さんの作品は家元の作品に通じる何かがあり、似てる。ラリック展での華はいまひとつだったのですがこの会に向けて集中していたので手抜きだったのでしょうか?

26日までですが<現代>のところの展示は二日づつ1回2回3回と違う方の作品が発表されるようなので時間があればもう一度足を運びたいところです。正風体の3種作り(3種類の素材しか使ってはいけない)はとても個性が出ていて面白かったので他の方のも見たいです。

 次期家元由紀氏作品


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 2

前に假屋崎省吾氏の展示会みたいなのも見に行ってましたよね。
だいぶ違うんでしょうか。
ワイヤーやテープ使ってるとは想像してませんでした。
そういえば、クラブとかに花生けてる華道家の人をTVでみました。
伝統芸にも、新しいものが色々生まれてるんですね。
by (2005-04-22 22:51) 

Ren

假屋崎省吾氏はもともと草月流の人なので、池坊とはずいぶん違うな。池坊ってのが日本最古のいけばななのね。ここから派生して他の名前の○○流ってなったりしてる。私は眺めて好きかどうか、それだけです。
by Ren (2005-04-23 07:03) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 1

マキシム&モスクワフィル池坊展 2 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。