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モーツァルト「魔笛」プラハ室内歌劇場/オーチャードホール [オペラ・バレエ・舞台]

モーツァルト「魔笛」   プラハ室内歌劇場  http://www.proarte.co.jp/
2006年6月19日(月) オーチャードホール 6:30PM
指揮: マルティン・マージク(スロヴァキア国立歌劇場指揮者)
演出: マルティン・オタヴァ(プラハ国立歌劇場首席演出家)
管弦楽: プラハ室内歌劇場管弦楽団   合唱: プラハ室内歌劇場合唱団
ザラストロ: ヴァチェスラフ・ポチャプスキー(ボリショイ劇場)
夜の女王: ダグマル・ヴァニュカートヴァー(プラハ国立歌劇場)
パミーナ: ヤルミラ・バクソヴァー(プラハ国立劇場)
タミーノ: オトカル・クレイン(ウィーン国立歌劇場/ドレスデン国立歌劇場/ナポリ・サン・カルロ歌劇場)
パパゲーノ: イルジー・クビーク(プラハ国立劇場)
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梅雨の中休み、最高気温30℃になろうかというムシ暑い日の夕方。渋谷は特に暑い。。。。
5:30開場ということだったので、開演前にゆっくりしようと早めに到着。
今日のお席は、○列19番、ほぼ真ん中です。
プログラムは一部1,000円、たいした内容じゃないけどカラーでお安いので購入。
「魔笛」と「フィガロの結婚」二つの公演プログラムを一冊にして販売してるんですね。
ところが今日の出演者のペーパーが入っていない。プログラム中にはダブルキャストで記載され
ているのでこれじゃわかんないじゃない!と思ったら、プログラムを売ってる横に掲示されていま
した。写せってことかな?とりあえず数人のことなのでペンでチェックしました。こういうのって
不親切だなぁ。入り口で他の公演のパンフを配ってるんだから一緒に配布してもいいのでは?

序曲、有名な曲なのでお客さんの反応も上々という感じでしょうか。いいムードで演奏が始まりま
した。指揮のマルティン・マージク氏はまだお若い?なかなかのイケメンです。
幕が開き第1幕、王子タミーノ登場。テノール、ちょっと声が細いかも。大へびに追われています。
(残念ながらベビの姿は出てきません)セットはとてもシンプル。左右に大きなエジプト風の神殿の
柱。上部にはスカラベのついた人面の飾り。奥は二階建になっていて、下には3箇所の入り口。
二階は開放されていて、空になったり別の空間になったりします。倒れてしまったタミーノ王子を
夜の女王の侍女3人が助けます。衣装が素敵☆背中の鎧の上部に羽飾りがついててまるで帽子
のように見えます。トップスは白のビスチェ、ロングスカートは黒、ドレスのようなデザイン。3人は、
同じベースに青、緑、紫と色違い。口々に王子がいかに素敵かを歌って、夜の女王に報告に行き
ます。パパゲーノ登場。「鳥刺し」今まで見たパパゲーノの中では割とフツーの格好。赤い髪に
カラフルなトサカ、衣装も一般人、鳥かごを背負っています。有名な「俺は鳥刺し」。うん、これこれ
パパゲーノの憎めない性格を現す楽しい歌。声もなかなか素敵な方です。王子に助けたのは自分
だとウソをついたので侍女に口に鍵をかけて懲らしめられちゃいます。口は災いのもと、ね。
夜の女王は、ドハデ~な感じを期待していました。ちょっと背の小さな女王、登場。衣装はすごい。
カツラも二段になってるでしょ?って感じの髪型。紺のキラキラドレス、袖には星や月が突き刺さって
る?ワイヤーか何かでピンピンついてるんです。そして超ソプラノで、娘を失った悲しみを歌う。
これだけ言われたら「娘さんを助けます」ってなっちゃいます。タミーノとパパゲーノはパミーナを
助けるためにザラストロの神殿に向かうことになりました。道案内の童子が連れてってくれるん
ですが、えぇ~!さっきの侍女が舞台でなんとドレスを脱ぎ去り、童子に変身~!!爆笑っっ。
いろいろ事情はあるのでしょうけれど、あんまり突然な展開にびっくり。こういうのありかな?
場面はザラストロの神殿。パミーナが奴隷頭のモノスタトスに連れてこられる。パミーナ!ん?
けっこう年齢いってるかも、金髪に白のドレス、恰幅がいいのはご愛嬌。オペラですから歌が大事。
モノスタトスはお顔を黒く塗ってる?衣装も黒。なかなかいい声です。悪いお役なので仕方ないの
ですが後半はさんざんです。パパゲーノがやってきて雰囲気が一転。明るいムードになります。
パミーナとパパゲーノの2重唱はよかったですねぇ。切々とまだ見ぬタミーノを想い、愛を歌います。
この後逃げ出すパミーナとパパゲーノが追ってに捕まりそうになったときの鈴の音楽が好きです。
舞台上では、パパゲーノが鈴を回して天上の調べを奏でると、追ってのムーア人やモノスタトスは
あまりの美しい調べに踊りながら戻っていく、という超コミカルなシーンになります。
1幕のフィナーレは、勢ぞろいして、ザラストロ賛歌の合唱。
第2幕、舞台上のセットは少し変って、左右に細長い三角錐のピラミッド。色が変化して素敵。
神殿の柱は最初の位置より少し舞台の中ほどへ移動。中央に3つをひとつにまとめたような柱、
女王の侍女の脱いだドレスが3体。シンプルなセットですね。神殿の司祭たちがぞろぞろ~
ザラストロの説教など台詞があって、「神よ聞き給え」ザラストロの朗々としたバスが響き、合唱。
童子に変身していた侍女たちは再度衣装を身につけて「侍女」になり、タミーノとパパゲーノの裏切
りを責め、修行のジャマをしようとする。2幕の冒頭に舞台の上で衣装をつけて去っていったので
後の展開は読めるものの、演出効果は疑問?なんとなく苦笑してしまう。
モノスタトスのソロ、官能的な歌。パミーナにモノスタトスが近づこうとしていると夜の女王が現れる。
女王はパミーナにザラストロへのの復讐命じる。夜の女王の見せ場☆「わが怒りの火は」激しい
感情を込めた超ソプラノのアリア。母への愛と復讐という恐ろしい行為の間で悩むパミーナの前に
ザラストロがやってくる。そして復讐などありえない、すべてを知りつつ許す深い人間愛を歌う。
場面は変って祭司たちがタミーノの修行の達成を祝い、次の修行を続けるかを問う。タミーノは
もちろん修行を続けるがパパゲーノは?ワインを飲み、パパゲーノのアリア「恋人か女房が」。
タミーノが無言の修行をしていたとは知らないパミーナは嫌われたと思って死を決意するが寸前に
3人の童子に命を救われる。「幸せは永遠に帰らず」。ザラストロは水と火の試練を受けるタミーノと
パミーナをあわせる。別れを惜しみ離れ難い二人、そして、二人は連れ立って至難に立ち向かう。
「パ・パ・パ」の二重唱。パパゲーノは老婆に愛を誓い、老婆が若い娘だったと知らされる。ラストに
向かって明るく気持ちのよい二重唱。よくある演出では次々と舞台に子供が登場したりするのだが
今回は、パパゲーノとパパゲーナの二人だけ。ちょっと寂しい。夜の女王と侍女がザラストロを
狙って神殿に忍び込んでくるが雷によって退けられてしまう。そして大詰めはザラストロと祭司が
居並ぶ神殿で、タミーノとパミーナ、パパゲーノとパパゲーナの二組の男女は試練に打ち勝ち
晴れて夫婦となる。「闇は消え陽は昇り」。 -----大合唱------幕

<プラハ室内歌劇場 Chamber Opera Prague>
プラハ国立歌劇場やチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の中心メンバーにより構成されている。
劇場以外にも歴史的建造物やスポーツ会場で、これまでにない演出での公演を行い、新しい
感動を与えている。プラハで5年間にわたるロングラン公演を成功させながらも国外へ出ることの
許されなかった演出が2006年のモーツァルト・イヤーを記念して今回日本へやってきた。

<魔笛>
昼と夜の二つの世界。
夜の女王の娘パミーナは昼の世界を支配するザ ラストロのもとで保護されている。
夜の女王は娘を取り返し、昼の世界の支配権をザラストロから奪おうと狙っていた。そこで王子
タミーノに娘の救出を頼む。身を守るためタミーノは魔笛を、パパゲーノは魔法の銀の鈴を与えら
れ、二人はザラストロの神殿へやってくる。ところがタミーノはザラストロが徳の高い高僧だと知り、
パミーナを救うためにパパゲーノと共にザラストロの神殿で修行をする。過酷な試練を乗り越えた
二人は、祝福のうちに結ばれる。復讐に現われた夜の女王は、雷鳴とともに地獄に落ち、晴れて
勝利者となったザラストロを讃える声が響く。----幕-----

モーツァルト 歌劇《魔笛》全曲

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モーツァルト:歌劇《魔笛》全曲

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