明日への遺言/試写会 [映画・DVD・TV]
明日への遺言
公式サイト:http://www.ashitahenoyuigon.jp
監督・脚本:小泉堯史
プロデューサー:原正人
原作:大岡昇平
脚本:ロジャー・パルバース
撮影:上田正治 / 北澤弘之
照明:山川英明
美術:酒井賢
ナレーション:竹野内豊
出演:藤田まこと 富司純子 ロバート・レッサー フレッド・マックイーン リチャード・ニール 西村雅彦 蒼井優 田中好子
******************************
試写会 2/10(日) アスミック・エース試写室
上映後に小泉監督ティーチインあり。
小泉監督は大変気さくに質問に答えてくださっていて、「映画監督=怖い(かも)」というイメージではありませんでした。出席者には事前に質問事項などを確認していたし、司会のくまのぷーさん似の産経新聞のT氏がほどよいソフトさで仕切ってくださって大変スムーズな進行。上は81歳、下は20前後と幅広い層の方が来場していました。監督だけでなく製作サイドの方のお話をうかがうことができるとぐぐっと作品が身近に感じられます。
第二次世界大戦終了後、B級戦犯裁判を信念をもって戦った岡田資中将。大岡昇平氏の「ながい旅」の原作をかなり忠実に、小泉堯史監督が映画化。構想に15年という長い時間をかけているそうですが、「今だからこそ」日本だけでなくアメリカでも他の国々でも見てほしい作品になっていると思います。戦争犯罪人として裁かれる自身の責任と信念を貫き通した岡田中将に藤田まことさん。弁護人、検察官、裁判官の3人のアメリカ人の役者さんたちも見事にはまっていた。裁判シーンの撮影には本当に同時通訳が使われていたそうです。
戦争という非日常、住宅地への爆撃、この作品は60年前のことを描いているけれど、今も世界中で戦争・紛争は毎日おきている。軍事施設があるかもしれないから、テロリストが潜伏しているかもしれないから「無差別爆撃」にならないというのでは巻き込まれる一般の市民はあまりに悲しい。
夫の裁判を傍聴しつづけ見守る妻の富司純子さん。長まわしで撮影されている裁判シーン、藤田さんの後ろで見守る妻に台詞はないけれどその存在感がすばらしい。
<ストーリー>
第二次世界大戦終了後、戦争末期に米軍捕虜を処刑した責任を問われ、B級戦犯となった岡田資中将(藤田まこと)。裁判で彼は「無差別爆撃は違法行為である」「命令により実行した部下の責任は上官である自身にある」との信念を貫き法廷に立つ。
↓原作 大岡昇平さん「ながい旅」
コメント 0