團菊祭五月大歌舞伎・初日夜/歌舞伎座 [歌舞伎]
歌舞伎座百二十年團菊祭五月大歌舞伎
歌舞伎座
平成20年5月2日(金)~26日(月)
夜の部 午後4時30分~
一、通し狂言
青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
白浪五人男
二、三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
*************************************************
5/2(金) 初日。。。。
初日なので多少時間がおしてしまったのだろう、4時を過ぎてやっと昼の部のお客さんが出てきた。生憎時折雨がぱらつきだしてしまい外で開場を待たされるのは少々難儀だったけれど「初日」の雰囲気は気持ちよいものがあった。
一、通し狂言
青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
白浪五人男
序 幕 初瀬寺花見の場
神輿ヶ嶽の場
稲瀬川谷間の場
二幕目 雪の下浜松屋の場
同 蔵前の場
稲瀬川勢揃の場
大 詰 極楽寺屋根立腹の場
同 山門の場
滑川土橋の場
菊五郎さんが演じる弁天小僧菊之助の昔のお写真を拝見して「そっくり!!(息子の菊之助さんに)」息子が父にそっくりというのが正しいのですがお父さんの若いころ見てなかったので。それ以来ぜひ機会があればと上演を楽しみにしていた演目が通しでかかるというので期待して。。ワクワク。。
舞台は春、桜満開の初瀬寺。奥から小山家の息女の千寿姫(梅枝さん)が、柵(田之助さん)やお女中たちと登場。華やか。梅枝さん、いい感じです。そこへどうしたわけか死んだはずの許婚の信田小太郎(菊五郎さん)が供の奴(左團次さん)と現れます。千寿姫はやっと思いがかなったとその身をまかせ、家の重宝の千鳥の香合を預け、このまま別れるのはいやだと小太郎について行く決心をします。 ところがこの小太郎は偽者で、弁天小僧(菊五郎さん)という盗賊。供の奴は兄貴分の南郷力丸(左團次さん)でした。事実を知って千寿姫は滝つぼに身を投げます。その弁天小僧の前に大盗賊の日本駄右衛門(團十郎さん)が現れ、千鳥の香合を巡って争いますが、駄右衛門の勧めに従い弁天小僧は一味に加わります。
一方初瀬寺では、薩島典蔵(團蔵さん)らから回向料を盗み出したと信田家の旧臣の赤星十三郎(時蔵さん)は袋叩きに会い、信田家の家来筋の忠信利平(三津五郎さん)は薩島らからまんまと百両の金を得ます。稲瀬川の谷で忠信利平はこの百両を金策に苦慮する赤星十三郎(時蔵さん)に渡し、そして十三郎は盗賊となって旧主のために働きたいと、忠信の頭領である駄右衛門の手下になることを望みます。こうして駄右衛門のもとに、弁天小僧、南郷力丸、赤星十三郎、忠信利平が集います。
2幕目、雪の下の浜松屋へ大家の娘(菊五郎さん)と供侍(左團次さん)がやって来て、婚礼の品物の品定めをします。娘が万引きをしたと店の者たちが騒ぎたて、鳶頭の清次(梅玉さん)も駆けつけます。ところが実は見誤り。浜松屋幸兵衛(東蔵さん)、宗之助(海老蔵さん)親子が無礼を詫び、供侍の言うまま百両を渡そうとします。 しかし玉島逸当という侍がこれを止めて、娘が男であることを見顕します。実は娘は弁天小僧で、供侍は南郷力丸でした。大向こうさんたちも、名台詞の前には「たっぷりと~」正体が顕れる前には「どうする~」、「○○屋」ばかりじゃありません。
この侍、逸当こそ日本駄右衛門で、先ほどの騒ぎもすべて浜松屋の金を奪い取るための策略。幸兵衛の話から、宗之助が駄右衛門の子で、弁天小僧が幸兵衛の子であることが判明し、互いの縁に驚き合います。
桜の稲瀬川、川べりに勢揃いした白浪五人男。揃いの着物でそれぞれ名乗りを上げて、追っ手から逃れて行きます。花道から5人が登場して、名乗りを上げて、捕り手さんとポーズでおしまいの短い場なんだけれど華やかでいいですよね。「歌舞伎っぽい」感じがして。
極楽寺の屋根の上、弁天小僧は、一味を裏切った男から千鳥の香合を取り返そうとしています。しかし香合は滑川に落し、追っ手に取り囲まれてしまいます。斜めになった屋根のうえでの大立ち回り。たっぷりと。最後は立腹を切って、屋根が向こう側にず~っと上がっていくのですが、向こう側に落っこちないのか心配。屋根が上がると山門が現れ、川越三郎(市蔵さん)と大須賀五郎(男女蔵さん)が、極楽寺に潜む駄右衛門を捕らえに来ます。滑川の橋に乗ってせりあがってくるのは、青砥左衛門藤綱(富十郎さん)、伊皿子七郎(友右衛門さん)と木下川八郎(松江さん)、滑川から千鳥の香合を拾い上げ、駄右衛門と後日の再会を約束するのでした。
弁天小僧菊之助 菊五郎
日本駄右衛門 團十郎
南郷力丸 左團次
赤星十三郎 時 蔵
忠信利平 三津五郎
浜松屋宗之助 海老蔵
木下川八郎 松江
大須賀五郎 男女蔵
千寿姫 梅枝
川越三郎 市蔵
薩島典蔵 團蔵
伊皿子七郎 友右衛門
浜松屋幸兵衛 東 蔵
柵 田之助
鳶頭清次 梅 玉
青砥左衛門藤綱 富十郎
二、三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
此下兵吉 松 緑
歌舞伎座
平成20年5月2日(金)~26日(月)
夜の部 午後4時30分~
一、通し狂言
青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
白浪五人男
二、三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
*************************************************
5/2(金) 初日。。。。
初日なので多少時間がおしてしまったのだろう、4時を過ぎてやっと昼の部のお客さんが出てきた。生憎時折雨がぱらつきだしてしまい外で開場を待たされるのは少々難儀だったけれど「初日」の雰囲気は気持ちよいものがあった。
一、通し狂言
青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
白浪五人男
序 幕 初瀬寺花見の場
神輿ヶ嶽の場
稲瀬川谷間の場
二幕目 雪の下浜松屋の場
同 蔵前の場
稲瀬川勢揃の場
大 詰 極楽寺屋根立腹の場
同 山門の場
滑川土橋の場
菊五郎さんが演じる弁天小僧菊之助の昔のお写真を拝見して「そっくり!!(息子の菊之助さんに)」息子が父にそっくりというのが正しいのですがお父さんの若いころ見てなかったので。それ以来ぜひ機会があればと上演を楽しみにしていた演目が通しでかかるというので期待して。。ワクワク。。
舞台は春、桜満開の初瀬寺。奥から小山家の息女の千寿姫(梅枝さん)が、柵(田之助さん)やお女中たちと登場。華やか。梅枝さん、いい感じです。そこへどうしたわけか死んだはずの許婚の信田小太郎(菊五郎さん)が供の奴(左團次さん)と現れます。千寿姫はやっと思いがかなったとその身をまかせ、家の重宝の千鳥の香合を預け、このまま別れるのはいやだと小太郎について行く決心をします。 ところがこの小太郎は偽者で、弁天小僧(菊五郎さん)という盗賊。供の奴は兄貴分の南郷力丸(左團次さん)でした。事実を知って千寿姫は滝つぼに身を投げます。その弁天小僧の前に大盗賊の日本駄右衛門(團十郎さん)が現れ、千鳥の香合を巡って争いますが、駄右衛門の勧めに従い弁天小僧は一味に加わります。
一方初瀬寺では、薩島典蔵(團蔵さん)らから回向料を盗み出したと信田家の旧臣の赤星十三郎(時蔵さん)は袋叩きに会い、信田家の家来筋の忠信利平(三津五郎さん)は薩島らからまんまと百両の金を得ます。稲瀬川の谷で忠信利平はこの百両を金策に苦慮する赤星十三郎(時蔵さん)に渡し、そして十三郎は盗賊となって旧主のために働きたいと、忠信の頭領である駄右衛門の手下になることを望みます。こうして駄右衛門のもとに、弁天小僧、南郷力丸、赤星十三郎、忠信利平が集います。
2幕目、雪の下の浜松屋へ大家の娘(菊五郎さん)と供侍(左團次さん)がやって来て、婚礼の品物の品定めをします。娘が万引きをしたと店の者たちが騒ぎたて、鳶頭の清次(梅玉さん)も駆けつけます。ところが実は見誤り。浜松屋幸兵衛(東蔵さん)、宗之助(海老蔵さん)親子が無礼を詫び、供侍の言うまま百両を渡そうとします。 しかし玉島逸当という侍がこれを止めて、娘が男であることを見顕します。実は娘は弁天小僧で、供侍は南郷力丸でした。大向こうさんたちも、名台詞の前には「たっぷりと~」正体が顕れる前には「どうする~」、「○○屋」ばかりじゃありません。
この侍、逸当こそ日本駄右衛門で、先ほどの騒ぎもすべて浜松屋の金を奪い取るための策略。幸兵衛の話から、宗之助が駄右衛門の子で、弁天小僧が幸兵衛の子であることが判明し、互いの縁に驚き合います。
桜の稲瀬川、川べりに勢揃いした白浪五人男。揃いの着物でそれぞれ名乗りを上げて、追っ手から逃れて行きます。花道から5人が登場して、名乗りを上げて、捕り手さんとポーズでおしまいの短い場なんだけれど華やかでいいですよね。「歌舞伎っぽい」感じがして。
極楽寺の屋根の上、弁天小僧は、一味を裏切った男から千鳥の香合を取り返そうとしています。しかし香合は滑川に落し、追っ手に取り囲まれてしまいます。斜めになった屋根のうえでの大立ち回り。たっぷりと。最後は立腹を切って、屋根が向こう側にず~っと上がっていくのですが、向こう側に落っこちないのか心配。屋根が上がると山門が現れ、川越三郎(市蔵さん)と大須賀五郎(男女蔵さん)が、極楽寺に潜む駄右衛門を捕らえに来ます。滑川の橋に乗ってせりあがってくるのは、青砥左衛門藤綱(富十郎さん)、伊皿子七郎(友右衛門さん)と木下川八郎(松江さん)、滑川から千鳥の香合を拾い上げ、駄右衛門と後日の再会を約束するのでした。
弁天小僧菊之助 菊五郎
日本駄右衛門 團十郎
南郷力丸 左團次
赤星十三郎 時 蔵
忠信利平 三津五郎
浜松屋宗之助 海老蔵
木下川八郎 松江
大須賀五郎 男女蔵
千寿姫 梅枝
川越三郎 市蔵
薩島典蔵 團蔵
伊皿子七郎 友右衛門
浜松屋幸兵衛 東 蔵
柵 田之助
鳶頭清次 梅 玉
青砥左衛門藤綱 富十郎
二、三升猿曲舞(しかくばしらさるのくせまい)
此下兵吉 松 緑
團十郎の歌舞伎案内 (PHP新書 519) (PHP新書 519)
- 作者: 市川 團十郎(十二代目)
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/04/16
- メディア: 新書
タグ:歌舞伎
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