六月大歌舞伎・昼/歌舞伎座 [歌舞伎]
六月大歌舞伎 歌舞伎座
平成20年6月3日(火)~27日(金)
昼の部
一、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
序 幕 新清水花見の場
二幕目 幸崎邸詮議の場
三幕目 園部邸広間の場
同 奥書院合腹の場
二、俄獅子(にわかじし)
************************************
6/21(土) 梅雨空・・・・だったが運よく行き返りは雨に降られずに済む。よかった☆
一、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
序 幕 新清水花見の場
二幕目 幸崎邸詮議の場
三幕目 園部邸広間の場
同 奥書院合腹の場
新清水花見の場
舞台は春爛漫、桜満開の清水寺。大勢の腰元女中を引き連れてやって来たのは幸崎家の息女の薄雪姫(芝雀さん)。美しいお姫さまの芝雀さんと世慣れた腰元籬(福助さん)はぴったりお役にはまってました。眼鏡で辺りの景色を見回してお楽しみはいい男。うわさの左衛門かと思えばキャハハなお顔の由次郎さん。やがて園部兵衛の子息の園部左衛門(錦之助さん)と国行(家橘さん)奴妻平(染五郎さん)が到着。錦之助さんはすっごくカッコイイのにお堅い感じがイメージ通りでそのまんま。左衛門(錦之助さん)と薄雪姫(芝雀さん)はそれぞれの家臣である腰元籬(福助さん)と奴妻平(染五郎さん)との手引きにより恋仲となり、後日の再会を約束して別れます。
やがて刀鍛冶の団九郎(段四郎さん)が怪しい動きで登場。左衛門の奉納した刀にやすり目を入れ、左衛門を陥れるつもりです。ところがこれを来国行が見咎めるのですが国行は殺されて寺の裏手に捨てられてしまいます。全ての陰謀の首謀者は秋月大膳(富十郎さん)。富十郎さんすごく声出てました。大きな鬘で三頭身に見えるお姿が大好き。そして大膳は薄雪姫から左衛門への艶書を拾い、これを使って幸崎、園部両家を取り潰そうと企てます。また大膳の家臣の渋川藤馬(桂三さん)は、国行を探しにきた妻平が籬を妻にしたことを知って、その意趣返しにと奴たちと共に妻平を襲います。染五郎さんの見せ場たっぷりの大立ち回り。すっきり。
幸崎邸詮議
約束の23日(下の三日)、薄雪姫のもとへ左衛門が通って来ます。ところが薄雪姫の母である松ヶ枝(魁春さん)に見つかってしまいますが、母は晴れてふたりを夫婦にするので、このまま帰るようにと諭します。ものすごく物分りのイイお母さんって感じですがもともとつりあいの取れた家の子女同士の恋なのね。
そこへ幸崎伊賀守(吉右衛門さん)、上使の葛城民部(富十郎さん)と大膳の弟の秋月大学(彦三郎さん)、そして園部兵衛(幸四郎さん)が連れ立って現れます。富十郎さんはさっき大膳だったので一瞬こんがらがってあれれ?左衛門と薄雪姫に謀反の疑いがかかり、その詮議のためにやって来たのです。
なんでこんなことになったのかわからない左衛門と薄雪姫、しかし絶体絶命、ふたりの無実を知る来国行の遺骸が運ばれてきます。民部は全ては大膳の陰謀と悟り、左衛門を幸崎家へ、薄雪姫を園部家へ預けて詮議したいというそれぞれの父親たちの申し出を受け入れることにします。
園部邸広間・同合腹
薄雪姫を預かっている園部家。兵衛の奥方である梅の方(芝翫さん)が、愛情をもってその世話をしています。
兵衛は今回の一件が大膳の陰謀と悟りながらも証拠は無く、六波羅に捕らえられて薄雪姫が責め殺されてはと、腰元の呉羽(高麗蔵)らを供にして、館から落ち延びさせることに決めます。行かねば、嫁、親子の縁を切るぞと脅す親の愛情の深さがこの後の後半への布石でなかせます。ようよう姫が落ちていったあとに幸崎伊賀守からの使いである刎川兵蔵(歌昇さん)がやって来ます。なんと!左衛門が全てを白状したので、清水寺へ奉納した太刀で首を打ったと語り、薄雪姫の首を打つようにと言上します。泣き崩れる奥方、呆然な兵衛・・・・しかし刀をよく見た兵衛はちゃんとすべてを理解して準備を始めます。
続いて幸崎伊賀守が首桶を手にして現れ、なんとなく動きがぎこちないのは影腹を切っているから。まもなく園部兵衛も首桶を携えて現れます。そしてふたりが首桶を開けると中には「願書」。腹かっさばいた二人と梅の方が笑い合うシーンは和風スプラッタの原点か。
見せ場たっぷりの義太夫狂言、歌舞伎見た~って感じでした。
梅の方 芝 翫
園部兵衛 幸四郎
薄雪姫 芝 雀
腰元籬 福 助
園部左衛門 錦之助
奴妻平 染五郎
腰元呉羽 高麗蔵
花山艶之丞 由次郎
役僧雲念 錦 吾
渋川藤馬 桂 三
来国行 家 橘
奴袖平 友右衛門
刎川兵蔵 歌 昇
団九郎 段四郎
松ヶ枝 魁 春
秋月大学 彦三郎
幸崎伊賀守 吉右衛門
葛城民部/秋月大膳 富十郎
二、俄獅子(にわかじし)
芸者 福 助
鳶頭 染五郎
華やかな新吉原。やっぱり桜。せりあがってでてくるのは芸者(福助さん)と鳶頭(染五郎さん)。
。
平成20年6月3日(火)~27日(金)
昼の部
一、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
序 幕 新清水花見の場
二幕目 幸崎邸詮議の場
三幕目 園部邸広間の場
同 奥書院合腹の場
二、俄獅子(にわかじし)
************************************
6/21(土) 梅雨空・・・・だったが運よく行き返りは雨に降られずに済む。よかった☆
一、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
序 幕 新清水花見の場
二幕目 幸崎邸詮議の場
三幕目 園部邸広間の場
同 奥書院合腹の場
新清水花見の場
舞台は春爛漫、桜満開の清水寺。大勢の腰元女中を引き連れてやって来たのは幸崎家の息女の薄雪姫(芝雀さん)。美しいお姫さまの芝雀さんと世慣れた腰元籬(福助さん)はぴったりお役にはまってました。眼鏡で辺りの景色を見回してお楽しみはいい男。うわさの左衛門かと思えばキャハハなお顔の由次郎さん。やがて園部兵衛の子息の園部左衛門(錦之助さん)と国行(家橘さん)奴妻平(染五郎さん)が到着。錦之助さんはすっごくカッコイイのにお堅い感じがイメージ通りでそのまんま。左衛門(錦之助さん)と薄雪姫(芝雀さん)はそれぞれの家臣である腰元籬(福助さん)と奴妻平(染五郎さん)との手引きにより恋仲となり、後日の再会を約束して別れます。
やがて刀鍛冶の団九郎(段四郎さん)が怪しい動きで登場。左衛門の奉納した刀にやすり目を入れ、左衛門を陥れるつもりです。ところがこれを来国行が見咎めるのですが国行は殺されて寺の裏手に捨てられてしまいます。全ての陰謀の首謀者は秋月大膳(富十郎さん)。富十郎さんすごく声出てました。大きな鬘で三頭身に見えるお姿が大好き。そして大膳は薄雪姫から左衛門への艶書を拾い、これを使って幸崎、園部両家を取り潰そうと企てます。また大膳の家臣の渋川藤馬(桂三さん)は、国行を探しにきた妻平が籬を妻にしたことを知って、その意趣返しにと奴たちと共に妻平を襲います。染五郎さんの見せ場たっぷりの大立ち回り。すっきり。
幸崎邸詮議
約束の23日(下の三日)、薄雪姫のもとへ左衛門が通って来ます。ところが薄雪姫の母である松ヶ枝(魁春さん)に見つかってしまいますが、母は晴れてふたりを夫婦にするので、このまま帰るようにと諭します。ものすごく物分りのイイお母さんって感じですがもともとつりあいの取れた家の子女同士の恋なのね。
そこへ幸崎伊賀守(吉右衛門さん)、上使の葛城民部(富十郎さん)と大膳の弟の秋月大学(彦三郎さん)、そして園部兵衛(幸四郎さん)が連れ立って現れます。富十郎さんはさっき大膳だったので一瞬こんがらがってあれれ?左衛門と薄雪姫に謀反の疑いがかかり、その詮議のためにやって来たのです。
なんでこんなことになったのかわからない左衛門と薄雪姫、しかし絶体絶命、ふたりの無実を知る来国行の遺骸が運ばれてきます。民部は全ては大膳の陰謀と悟り、左衛門を幸崎家へ、薄雪姫を園部家へ預けて詮議したいというそれぞれの父親たちの申し出を受け入れることにします。
園部邸広間・同合腹
薄雪姫を預かっている園部家。兵衛の奥方である梅の方(芝翫さん)が、愛情をもってその世話をしています。
兵衛は今回の一件が大膳の陰謀と悟りながらも証拠は無く、六波羅に捕らえられて薄雪姫が責め殺されてはと、腰元の呉羽(高麗蔵)らを供にして、館から落ち延びさせることに決めます。行かねば、嫁、親子の縁を切るぞと脅す親の愛情の深さがこの後の後半への布石でなかせます。ようよう姫が落ちていったあとに幸崎伊賀守からの使いである刎川兵蔵(歌昇さん)がやって来ます。なんと!左衛門が全てを白状したので、清水寺へ奉納した太刀で首を打ったと語り、薄雪姫の首を打つようにと言上します。泣き崩れる奥方、呆然な兵衛・・・・しかし刀をよく見た兵衛はちゃんとすべてを理解して準備を始めます。
続いて幸崎伊賀守が首桶を手にして現れ、なんとなく動きがぎこちないのは影腹を切っているから。まもなく園部兵衛も首桶を携えて現れます。そしてふたりが首桶を開けると中には「願書」。腹かっさばいた二人と梅の方が笑い合うシーンは和風スプラッタの原点か。
見せ場たっぷりの義太夫狂言、歌舞伎見た~って感じでした。
梅の方 芝 翫
園部兵衛 幸四郎
薄雪姫 芝 雀
腰元籬 福 助
園部左衛門 錦之助
奴妻平 染五郎
腰元呉羽 高麗蔵
花山艶之丞 由次郎
役僧雲念 錦 吾
渋川藤馬 桂 三
来国行 家 橘
奴袖平 友右衛門
刎川兵蔵 歌 昇
団九郎 段四郎
松ヶ枝 魁 春
秋月大学 彦三郎
幸崎伊賀守 吉右衛門
葛城民部/秋月大膳 富十郎
二、俄獅子(にわかじし)
芸者 福 助
鳶頭 染五郎
華やかな新吉原。やっぱり桜。せりあがってでてくるのは芸者(福助さん)と鳶頭(染五郎さん)。
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NHK からだであそぼ 決定版 歌舞伎たいそう いざやカブかん!
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- メディア: DVD
Renさん、こんばんは~。おひさしぶりです。
「新薄雪物語」は見応えたっぷりでしたね。
特に富十郎さんが、善悪二役で貫禄十分でさすがでした。
「三頭身」ちょっと笑っちゃいました。「和風スプラッタ」も、確かにそうですね!
TBさせていただきます。
by mami (2008-06-23 00:22)