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レオノール・フィニ展 [アート・イベント]

レオノール・フィニ展http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/fini/
【会 期】 2005年6月18日(土)~7月31日(日) 開催期間中無休
【開館時間】 10:00~19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
【会 場】 Bunkamuraザ・ミュージアム

パリ社交界のカリスマ、レオノール・フィニ(1907~1996年)。
1935年以降、パリ、ロンドン、ニューヨークで絵画展、書物の挿絵、舞台装置、
バレエや映画の衣装、小道具、宝石のデザイン、幅広い分野でその才能を発揮。
自身がデザインをした衣装や仮面をまとって舞踏会に現れる社交界のカリスマでもありました。
1996年パリにて没。

<今回の展示内容>
油彩 約70点
 a. トリエステから 1925年~30年代
 b. シュルレアリスム 1930年代~50年代
 c. 鉱物の時代 1950年代~60年代
 d. エロティシズム 1960年代~70年代
 e. 円熟期 1980年代以降

水彩、デッサン 約20点弱
 舞台関係の衣装デッサン、舞台装置スケッチ等
写真(ポートレートなど) 数点
フィニによるデザイン・制作のマスク 4点
パリ・オペラ座所蔵衣装
 タンホイザー/リチャード・ワーグナー(1963年オペラ座上演)より
 振付:Michel Desconbey 演出:Jean Le Poulain
ドキュメンタリーフィルム 二本 「ホートレート ポエム」「フィニの家」

好みの分かれる作風で年代によってもずいぶん違う絵を描いてるしどうなんでしょう。
猫が好きだった、というのは終始一貫しているみたいです。
スペイン系ナポリ人でブエノスアイレスに住む父の黒髪と
ドイツ・スロベニア・ヴェネツィアの母から譲り受けた美貌とスタイルは
60歳を過ぎてもまったく衰えていないのもすごいです。
会場の後ろの方にある1972年のポートレイト、猫4匹とベットの上にしどけなく・・・美しいです。

母の生まれ故郷トリエステ(当時はオーストリア・ハンガリー帝国の領地)、彼女は幼少期、
少女期をこの地で、豊かな教養を備えた母親の親族と過ごし、独学で絵を描き始めます。
英国のラファエロ前派に心酔し、次いでクリムト(Gustave Klimt, 1862-1918)、
ムンク(Edvard Munch, 1863-1944)、とりわけビアズレー(Aubrey Vincent Beardsley, 1872-1898)の
影響を受け独自性を見つけ出していくようです。
白い少女の裸身はクリムトの影響大でしょう。
仮面舞踏会は大変お好きだったらしくパリだけでなく、コルシカ島の修道院を買って
そこで仮装パーティを催して楽しんでいたそうです。「ホートレート ポエム」は
その様子を撮っています。かなり大掛かりな仮装です。鳥っぽい衣装もお好きなのかも。
「白梟(しろふくろう)」の衣装はかなりキテますが現代でもイケテルでしょう。
「黒天使」はコスプレ正統派?って感じです。
東京では1985年以来の大きな展示会です。

夢先案内猫

夢先案内猫

  • 作者: レオノール・フィニ
  • 出版社/メーカー: 工作舎
  • 発売日: 1980/01
  • メディア: 単行本


フィニ

フィニ

  • 作者: フィニ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/08
  • メディア: 大型本


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コメント 2

こんばんは。
クリムト→ムンク→ビアズレーって、かなり際どい好みですよね。
凡人とは感覚が違うのでしょうけど。絵を見て納得。
ネットで映画の何かを調べてた時に、彼女のスフィンクスの絵を見ました。
どこだったかな~。記憶をたどり中(笑)。
by (2005-06-18 22:15) 

Ren

お久しぶりです!
キワドイ好みってどことなく共通意識あったりしません?
あのダリ夫妻とも親交があったみたいです。交友関係幅広いです。
舞台衣装も素敵ですよ~。全身アミタイツにスパンコールとか
あと仮面や帽子もすごい。タンホイザーの人魚の衣装、見たことあるはず。
記憶が定かじゃないけどTVでやったのかなぁ。
by Ren (2005-06-19 08:10) 

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