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チェコ国立ブルノ歌劇場:カルメン [オペラ・バレエ・舞台]

◆ チェコ国立ブルノ歌劇場オペラ 「カルメン」バレエ「ボレロ」付き
2005/7/16 Bunkamuraオーチャードホール→http://www.bunkamura.co.jp/orchard/index.html
[指揮]ヤン・ズバヴィテル[演出]ラディスラフ・シュトゥロス
[舞台美術]ウラディミール・ソウケンカ[衣装]ヨゼフ・イェリーネク[振付]ズデニェク・プロケシ
[管弦楽]チェコ国立ブルノ歌劇場管弦楽団[合唱]チェコ国立ブルノ歌劇場合唱団、児童合唱団
[バレエ]チェコ国立ブルノ歌劇場バレエ団
チケットスペース(名場面動画映像あり)→http://www.ints.co.jp/carmen/carmen.htm
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カルメン(メゾ・ソプラノ) マルティネ・オルメダ
ドン・ホセ(テノール) エルネスト・グリサレス
ミカエラ(ソプラノ) ダニエラ・ストラコヴァー=シェドゥルロヴァー
エスカミリオ(バリトン) ドミトリー・グリシン
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チェコ共和国、その東側のモラヴィアの中心地として栄えている都市でブルノ。
この街で1882年に『ドイツ劇場』として創立され、戦後に『ヤナーチェク劇場』として再開、
1965年に新劇場が誕生して現在に至るチェコ国立ブルノ歌劇場の総勢220名で引越し大公演。
日本での公演は7回目。

倒れそうに暑い昼下がりの渋谷の街、雑踏を抜けてBunkamuraオーチャードホールへ。
ホールロビーは少しひんやり、冷房を効かせている心使いが嬉しい。
一階ロビーでは開演前に管楽器のアンサンブルが演奏をしてくれていました。
こういう雰囲気も引越し公演ならでは、という感じがしていいものです。

舞台背景には、コロッセオの遺跡みたいな三階建ての窓?が作られていて
一幕では、そこに大階段をしつらえて花道に、ニ幕では階段は取り除いて
中央に踊るためのお立ち台を、三幕では隠れ家っぽい様子にハシゴを用意
四幕はそこが闘牛場に、と同じ装置で大変上手に変化させています。
3階まで使えるので平板になりがちな舞台に奥行きと上下が生まれて
いい効果を出していました。ひっそり置かれた上手のマリア像もいい味出してます。

カルメン(メゾ・ソプラノ) マルティネ・オルメダ はイメージよりちょっと優しい容姿。
でもすごく精力的に動き回り踊るカルメンです。あんなに踊ったり、体をしならせた状態で
よく声が出せるものだと驚いて感心しました。
踊りもマイムもなかなか色っぽくて、誘惑されたい、感じ。。。
ドン・ホセ(テノール) エルネスト・グリサレス は、恰幅がよく押し出しのいいホセ。
もうちょっと優男の方がイメージに合うけど、朗々と歌い上げるテクニックは素晴らしい。

オケのバランスもよかったです。歌手が歌いやすいように絶妙な間を取っていて
それでいて演奏のレベルを崩さない。専属オケの妙を味わえます。
CDで聞くよりも幕間の間奏曲はボリュームが控えめで、盛り上がる場面では
存分に音を響かせるメリハリ。

引越し公演ということもあって舞台いっぱいに主役以外の人がいて
とにかく豪華な印象。合唱もすばらしいし、ニ幕の居酒屋ではバレエダンサーの方の
素敵な踊りとそれに負けじと踊る歌手のみなさんの迫力で圧巻。カルメンも踊り上手。
登場人物ではないのに、闘牛士の衣装の死神がちょこちょこ出てくるのがおもしろい。
幕切れに骸骨メークでニヤりと笑うのは、不幸な未来を暗示しているのでしょうか。
4幕の闘牛士の踊りは、死神のソロでした。すごくカッコイイです。

バレエ「ボレロ」付ってどういうことだろう?と思ったんですが
グランドオペラの形式だと思えば不自然ではないんですよね。
ただ・・・・まったくの新しい振り付け。かなり衝撃的であります。
「禁断の・・・」と言うのはエロティックな、という意味なのかしら?
カルメンの舞台装置を上手く利用して、立体的なバレエ。

今回私が事前学習をしたのはメトロポリタン歌劇場のカルメン全曲CDでした。
バーンスタイン指揮で台詞部分もはっきりしていてわかりやすかったです。
同じものはアマゾンにはないようなのでこちらを参考に。↓

ビゼー:歌劇《カルメン》全曲

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 2005/06/29
  • メディア: DVD

コメント寄せてくださった映画はこちら↓

carmen./カルメン 完全無修正R-18エディション

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  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD


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コメント 4

おはようごじゃります。
♪カルメン~、カルメ~エ~ン、と歌いながら読みました。
節は例の二人組みで(笑)。
去年、スペインあたりの映画がありましたよね。カルメン。
歌って、踊ってとなるとだいぶ違うんでしょうけど(笑)。
by (2005-07-17 08:32) 

Ren

映画はとにかく美しいの一言です。カルメン役の976年生まれパス・ヴェガがいい!!ホセ:レオナルド・スバラグリアは文句なく軟弱そうな雰囲気をかもし出していてこれまたぴったり。捨てられて逆恨みして、女々しいホセの回想映画。
実は9月にも他の歌劇場のカルメン観るんですよ♪けっこう予習するタイプなので一回ではもったいないので見比べようと画策。
by Ren (2005-07-17 10:24) 

cae

はじめまして。関連記事から辿り着きました。
オペラ慣れしていない私の素人感想とは比べ物にならないレポートに圧巻いたしました。死神の舞いには私もしびれました。ホセよりかっこよかったカモ。。
私も映画観ましたが、やはり映画と舞台ではまったく違うものなのですね。
ではでは~
by cae (2005-07-19 23:07) 

Ren

caeさん、コメントありがとうございます。私もオペラは初心者でございます。
これからどんどん楽しんでいこうと勉強中の身、お褒め恐縮です。
そしてniceありがとうございます~。初niceです。嬉しいです。。。。
by Ren (2005-07-20 19:22) 

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