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猿之助十八番の内當世流小栗判官 第二部 [歌舞伎]

第一部に引き続き、第二部も鑑賞。
間の待ち時間も土曜日で一時間程度と思ったより短かったのと
そのままロビーで過ごせたのでそんなに長く待った感じはしませんでした。

猿之助十八番の内當世流小栗判官
【第二部】        乍 憚 口 上
      三幕目 第一場 美濃国青墓宿宝光院門前の場  
           第二場 同 万福長者内風呂の場
           第三場 同 奥座敷の場
      大 詰 第一場 熊野湯の峯の場  
               小栗判官/照手姫道行情靡魂緒綱  
           第二場 常陸国華厳の大滝の場
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【第二部】        乍 憚 口 上
段治郎さんのご挨拶のあとには第一部のあらすじを寸劇仕立てで見せてくれました。
面白い!(笑)私は一日で通して観たので寸劇は必要なかったけど、やはり親切なのかな。
大膳、次郎、三郎が郡司を殺す場面、小柄を拾う安房守と小姓、照手姫はスッポンから登場。
三千助は花道からっ。碁盤の曲芸はパネルでど~ぞ。ずらずら~っと一同並んで、ご挨拶。

      三幕目 第一場 美濃国青墓宿宝光院門前の場  
秋です、宝光院の紅葉も美しい門前の茶屋。花道からお槙(笑三郎さん)、お駒(春猿さん)と
女中さん登場、娘の春猿さんかわいい~。上手の門内へと入っていきます。
小栗(右近さん)も花道から登場、照手姫と勝鬨の轡を探しています。そこへ三千助が現れて
久々の再開、そして重要な情報を教えてくれます。照手姫の行方は知れないもののどうやら
勝鬨の轡と思しき名だたる轡がこの美濃の国の万屋という質屋にあるらしい。
三千助と別れた小栗は、悪いヤツラからお駒を救います。なんという偶然、これぞ万屋さんご一行。
助けたお礼に轡を見せてもらう約束を取り付けて花道からさっそうと退場。お駒は一目惚れ☆

           第二場 同 万福長者内風呂の場
場面変わって、今日は祝言。え?もう?という展開の速さですが万屋に婿入りすればもれなく
勝鬨の轡が付いてくるってことで小栗はお駒の婿になる約束をしたようです。照手姫はどうすんの?
女中頭の欣弥さんにいびられてるのは照手姫(笑也さん)。人買いに売られてこの店で下働きを
しています。初恋実って祝言を迎える上機嫌のお駒からお婿さまが「小栗判官」と聞いた照手姫
え?それどういうことよ!と隠れて様子を伺っています。そりゃ気になりますよね。そして再開!
このときの小栗(右近さん)と姫の様子がおかしいやら嬉しいやら、でもお駒に悟られては困ると
「これにはワケが・・」なんとかゴマかします。お駒と一緒に風呂に入る小栗に嫉妬の炎を燃やす
照手姫。可愛い~。お駒の方もちょっと何かアルの?という風情。

           第三場 同 奥座敷の場
紅葉の一枝を手に舞う照手姫。謡。奥の間に人の気配を感じて隠れます。
やってきたのは小栗判官とお槙。三方に乗ったるはまさしくこれぞ「勝鬨の轡」。これを引き出に
婿入りしてくれるお約束、と言うお槙に、小栗はなんと「この祝言はなかったことにして」。え~!
ここまできてそれはないでしょ?どういうことよ、白無垢姿のお駒も泣き出します。実はこれには
訳が、婚約者は照手姫、この轡はお家再興に必要な品と話します。お槙が照手姫の乳母とわかり
忠義のためならと諦めてくれます。もちろんそんなのお駒は納得できません。新入りの女中小萩が
照手姫だと言うのですぐ呼びまして、小栗と、乳母と姫様はやっと再会いたします。
お駒にしたら母の忠義とか関係ありませんから、「結婚させて!」と聞きません。こうなったら二人を
殺してくらいの勢いで暴れております。「殺すか、添わすか」と母に詰め寄り勢いあまって母は娘の
首を切り落としてしまいます。ぽぉぉ~んとグビが飛んで庭の灯篭の上に、きゃ~!
騒ぎに気づいた小栗と照手姫もお駒の遺体に念仏を唱え、来世で一緒になろうと水杯を交わします
がそんなことでお駒の気持ちは静まらず、「恨めしい」。途端に小栗が苦しみだし足腰立たずに。

      大 詰 第一場 熊野湯の峯の場  
            小栗判官/照手姫道行情靡魂緒綱  
冬です、雪降ってます。舞台真ん中に、照手姫の引く車に乗って病鉢巻姿の小栗判官。
有名な照手姫の車引きという場面ですが、ほとんど動きません。児雷也の綱手(亀治郎さん)は
花道から本舞台まで菊之助丈を乗せて引っ張ったゾ。
竹本連中さんたちによる道行情靡魂緒綱、なんとも心地よい響きにうっとりでした。       
雪山の背景がはね上がると、そこはもう一瞬にして霊場です。あら、あっという間ですね。
小栗判官を湯に入れて、遊行上人(段治郎さん)とたくさんの僧があやしい舞いを踊ります。
華やかで楽しくワクワクしている間に、すっかり小栗回復~♪めでたし、めでたし。
どうやってここを知ったのか奴三千助が将軍よりの通達を持ってやってきます。しかし大膳のいる
常陸の国はここ熊野からは千里の彼方、どうする小栗。神馬の絵を見ながらに熊野権現に祈ると
不思議、絵から馬が現れたぁ。小栗判官と照手姫、白馬に乗ってさっそうと宙乗りでござ~い。

          第二場 常陸国華厳の大滝の場
常陸の国の大滝の前で修験者に化けた大膳親子。グレーの衣をすっぽり被ってなんとなく「ねずみ
男」って感じです。ここでも悪だくみをしています。小栗のいない間に謀反を起こす策略。
出陣のさきがけに、と鷹を放つ、その鷹に一本の矢が刺さった。それこそ天馬に乗って現れた小栗
の討ったものだ。悪巧み許さんゾ~!と小栗&照手姫登場。安房守(門之助さん)と采女之助(弘
太郎さん)も登場~!大膳親子もこうなったら、と修験者姿を脱ぎ捨てて、雪が舞う中のハデハデ
な立ち回りになりました。照手姫が父の仇と大膳に刃を突っ立てると、ドカドカ~っと雪が落ちて
悪は滅びて、お家の再興を誓う小栗判官と照手姫。めでたし、めでたし~☆☆☆

猿之助十八番の内 當世流小栗判官/国立劇場大劇場



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