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明日の記憶/試写会 [映画・DVD・TV]

明日の記憶    http://www.ashitanokioku.jp/
監督:堤幸彦
原作:荻原浩【光文社刊】
脚本:砂本量 三浦有為子
出演:渡辺謙 樋口可南子
   吹石一恵 及川光博 香川照之 渡辺えり子 大滝秀治 
公開は5/13(土)
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試写会  4/18(火)  よみうりホール
渡辺謙の初主演の話題作、病に侵される夫(渡辺謙)を支える妻には樋口可南子。
開場時間の少し前に着くと、もう2階まで並んでいました。う~んさすがの集客力。
年齢層は割りと幅広いおばちゃんも多いし男性もけっこういました。


<ネタバレあります>
まもなく50歳、仕事に忙しい佐伯雅行は、体の不調を隠しながら多忙な日々を送っていた。
彼が侵される病は「若年性アルツハイマー」。最初はもちろん病気を受け入れることができない。
病に苦悩する雅行は渡辺謙。ハリウッドに滞在中に渡辺自身が原作を読んで映画化を望み、
初主演とともに、製作にも参加している。病の夫を懸命に支える妻・枝実子には樋口可南子。
他に坂口憲二、吹石一恵、水川あさみ、木梨憲武、及川光博、香川照之、大滝秀治。
第18回山本周五郎賞の荻原浩の『明日の記憶』(光文社刊)。重いテーマの中に、家族とは、
愛とは、共に生きることとは、と問いかける。喪失を乗り越えていく夫婦。
監督は、『トリック』『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』の堤幸彦監督。今までの作品とは
かなり違う切り口から「人を愛する」という人間の愛の本質を探る。

「2010年」車椅子に座る渡辺謙の表情は動かない、樋口可南子が優しく語り掛ける。
生活感のない白い部屋、病院ではない。大きな窓からは美しい夕焼け、山の四季。
場面が一転、東京の高層ビル群の空撮。時を戻す感覚が上手。
「2004年」渡辺謙はバリバリの広告マン、営業部長の要職にあり仕事も順調、超多忙な日々。
ここから観客は渡辺謙の病状の進行を一緒に体感していくこととなる。秋に娘の結婚式を控え
孫の誕生も決まっている、幸せいっぱいな夫婦。病を告げられてそれを受け入れかねる主人公は
妻に振り絞るように尋ねる「俺が俺じゃなくなってもいいのか」、妻は静かに答える「私がいます。
私が、ずっと、そばにいます。」崩壊していく自分自身、そばで支える妻のどこへも持っていきようの
ない辛さ。会社を辞めて家にいる夫。日常生活さえ日々危うくなっていく。生活のために働く妻。
病気のためにイラつく夫、「あなたが悪いんじゃない、病気がさせるの」
思い出の奥多摩の陶芸工房、そこで出会う不思議な一夜は夢だったのだろうか、そして一番
忘れたくなかった妻さえもわからなくなる日がくる。来るべき日が来たのだ。
樋口可南子の抑えた演技と、迫真の渡辺謙、見ごたえ十分。台詞の一言、一言が迫ってくる。
泣いてしまうので、大きめのハンカチとティッシュを用意して観たい作品。

<ストーリー>
広告代理店に勤める佐伯雅行は、今年50歳。幸せに満ちていた。
そんな彼を突然襲う〈若年性アルツハイマー病〉。受け入れがたい病に苦しむ夫。
そんな彼を必死に支える妻、彼女は共に病と闘い、彼の妻であり続けようと心に決める。
そして、幾度もの夏が訪れる……。
美しい夕映えの静かな部屋には記憶を失ってもなお夫婦でいる二人の姿。

原作はこちら↓

明日の記憶

明日の記憶

  • 作者: 荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2004/10/20
  • メディア: 単行本


誰?-WHO AM I?

誰?-WHO AM I?

  • 作者: 渡辺 謙
  • 出版社/メーカー: ブックマン社
  • 発売日: 2006/05/23
  • メディア: 単行本


明日の記憶

明日の記憶

  • 出版社/メーカー: 東映
  • 発売日: 2006/10/21
  • メディア: DVD


nice!(1)  コメント(20)  トラックバック(49) 
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コメント 20

こんばんは!チョンスです。
記事を読んでいるだけで、泣けそうでした。
純粋な愛情をそそいでくれる人がそばにいるってことは、
すごく幸せだなあ~。
by (2006-04-24 22:38) 

Ren

チョンスさん、nice!&コメントありがとうございます☆
身につまされるというか、他人ごとじゃないという感じで
すごく泣きました。。。ぜひ見ていただきたい作品です。
by Ren (2006-04-25 07:21) 

まる坊

はじめまして
舞台挨拶で監督さんがいうには、
この手の人間を描くのは照れ臭いので避けてきました。
とのことでした。
謙さんに勧められて撮ることを決めたそうです。
by まる坊 (2006-05-03 04:09) 

Ren

まる坊さん、コメント&TBありがとうございます☆
監督さんのイメージと違うな、と思ったのは、そういう事情もあったのですね。
こういう作品にありがちなただ可哀想だったねで終わるというのではなく
主演の渡辺謙さんの作品にかける気持ちがストレートに胸に迫りました。
by Ren (2006-05-03 08:58) 

honu

こんにちは!
熱い涙がとめどなく流れてしまう、作品でした。
私も枝実子のような大きな愛と強い心を持った妻、女性でありたいと思いました。
by honu (2006-05-06 13:56) 

Ren

honuさん、コメント&TBありがとうございます☆
今年一番泣いた映画です。
枝実子のような強さと深い愛を持つ女性になれそうにありません。
そう思うとますます自分自身のふがいなさに涙がでました。
by Ren (2006-05-07 09:07) 

空

Renさん、こんにちは!
TBR&コメント、ありがとうございました(^^)
本当に、他人事ではないですよね・・・。
枝実子の友人も良かったなぁ・・・って思います。枝実子が仕事を頼む際に彼女が言ったことはリアルでした。
支店を任された時は、「あ~彼女はずっと、枝実子を見守ってきたんだなぁ」って嬉しくなりました。
同情もあったかもしれないけど、何かあったとき、周囲の優しさはもの凄いパワーをくれますものね。いい作品でしたね!
また、お邪魔させて下さいね。
by 空 (2006-05-14 11:07) 

こんにちは。

またおじゃまさせてもらいました。
ほんと感動しっぱなしで号泣でした。
演技もセリフもよかったですよね~
by こんにちは。 (2006-05-14 16:54) 

ケント

 コメントありがとうございました。樋口可南子は、いい女優になりましたね。僕も泣きっ放しの映画は久しぶりでした。自然もいいけれど、仰るとおり東京の高層ビル群の空撮も鮮やかでしたね。
これからもよろしくお願いします。
by ケント (2006-05-15 21:49) 

Ren

空さん、TB&コメントありがとうございます☆
専業主婦が仕事を探すことの大変さが短い会話に凝縮していて厳しいな、と実感しました。でも夫が病気になってしまったら働かなくてはならないですよね。働きながら介護する生活も大変。。。またよろしくお願いします☆
by Ren (2006-05-16 07:15) 

Ren

こんにちは。さん、コメントありがとうございます☆
私も、泣きました。涙と鼻水でひどい顔になりましたよ。。。。
by Ren (2006-05-16 07:16) 

Ren

ケント さん、TB&コメントありがとうございます☆
意図的に泣かされる映画はたくさんありますが、この作品には本当に
泣かされてしまいました。渡辺謙の言葉ひとつ、樋口可南子の表情ひとつに
こめられたものがすごかったです。こちらこそまたよろしくお願いします☆
by Ren (2006-05-16 07:19) 

ロイ from 週末に!この映画!

コメントありがとうございました。
予告編をみても、ちょっとぐっとくるものがありました。
本編見たら、確実に泣きますねー、これ。
出演のところに「及川光博」とありますが、ミッチー王子は大丈夫なのでしょうか・・・
by ロイ from 週末に!この映画! (2006-05-21 23:12) 

睦月

こんばんわ。TB&コメントありがとうございました!

リアルに迫るこの物語・・・いろんな場面や人物の気持ちを自分に重ねて観てしまい、たくさん泣かされました。
謙さんの演技は彼自身の闘病生活の実体験が反映されていて、だからこそあんなに真に迫る素晴らしい演技が生まれたんだろうと思います。
もし自分だったら・・・そう考えずにはいられない映画でした。
by 睦月 (2006-05-22 03:01) 

Ren

ロイ from 週末に!この映画さん、TB&コメントありがとうございます☆
予告編で内容のかなりの部分を出しちゃってるカモ(汗
この作品は、本当に泣きましたよぉ。。。。。大泣きでした。
ミッチー王子は大丈夫でしたよ♪なかなかの好演です。
by Ren (2006-05-23 07:01) 

Ren

睦月さん、TB&コメントありがとうございます☆
妙に「リアル」な感じがして、泣かされてしまいました。
どうしても他人事じゃないというか、
いつ自分や周囲がこうなってもおかしくないんですよね。。。
by Ren (2006-05-23 07:03) 

猫姫少佐現品限り

こんばんは!echo&コメ、ありがとうございました!
ずっと夫婦でいる。もっとも人間らしい、正しいことだと思いますが、あたしは「半落ち」のご夫婦もありかな?と思いました。
しかし恐ろしい病気ですよね。
またよろしくお願いしますね。
by 猫姫少佐現品限り (2006-05-23 23:54) 

Ren

猫姫少佐現品限りさん、TB&コメントありがとうございます☆
この作品のような夫婦にはなれそうにない、と思うから
余計に切なくなって大泣きしたのかもしれません。
半落ちの夫婦の気持ちもよくわかります、私だったらこっちかも。
こちらこそ、またよろしくお願いしますm(__)m
by Ren (2006-05-24 17:39) 

orange

こんばんわ☆コメントありがとうございました。
記憶を失うという恐怖が迫ってきました。渡辺謙さんの演技には、本当に感心ですね・・・これほど、未知の病気に対しての恐怖心を顕に葛藤していく姿は、観ていて本当に辛かったです。
忘れても覚えている感覚があるのだろうと、思いますがラストにあるモノはそれを表しているかのようで、心が救われました。
ただこれからの事を思うと胸が締め付けられますね♪
by orange (2006-05-24 19:05) 

Ren

orangeさん、TB&コメントありがとうございます☆
渡辺謙さんが原作を読んで出演を熱望したというだけあって
ものすごく力が入っていましたね。迫真の演技。
すべてを忘れても夫婦でいる感覚、覚えていること、ラストの静かな表情。
きれいに描きすぎかな、と思う部分もありますが、大泣きの作品でした。
by Ren (2006-05-25 07:33) 

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