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團菊祭五月大歌舞伎・昼/歌舞伎座 [歌舞伎]

團菊祭五月大歌舞伎   歌舞伎座
平成19年5月1日(火)~25日(金)
昼の部 午前11時~
一、泥棒と若殿
二、天覧歌舞伎百二十年記念
  歌舞伎十八番の内 勧進帳
三、与話情浮名横櫛
四、女伊達
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5/12(土) ちょっと暑いくらいの快晴☆爽やかな演目で楽しむ♪
歌舞伎を見て、お弁当食べて、若松でみつまめ食べて・・・幸せ!

一、泥棒と若殿(どろぼうとわかとの)
舞台はおんぼろで荒れ放題のお屋敷、外には警備の岡野甚吾(亀三郎さん)成田作兵衛(亀寿さん)。亀三郎さんお久しぶりな気がしまして好きな役者さんのお一人なので今日は幕開きから嬉しいです。せっかくの差し入れを追い返してしまいます。だ・だ・だと登場するのは鮫島平馬(亀蔵さん)。三人が引けると、伝九郎(松緑さん)が忍んできます。さっきの差し入れのイモですべって見せたりして、お屋敷の中へ。
荒屋敷には大聖寺の領主松平大炊頭の次男成信(三津五郎さん)が、家老の陰謀で幽閉されています。三津五郎さんの若殿はすっきりしていて上品な感じがぴったり。そこへ先ほどの伝九郎が盗みに入ったのですが盗むものが何もない!荒れ放題のお屋敷はあちこち床が抜けたりするのでケガはするし散々です。金がないばかりかこの家の主はもう三日も何も食べてないと聞き、拾ったイモを渡して何も盗まずに立ち去ります。気の毒になった伝九郎は人足をして金を得ると、翌朝から成信の身の回りの世話をしはじめます。人生を諦めて死をも覚悟していた若殿と不運な人生から泥棒になろうとした男の間にも温かい絆ができていく。やがて若殿は伝九郎と屋敷を出て生活してもよいと思うようになっていた。
お城で異変が・・・悪家老は失脚し、お城から梶田重右衛門(秀調さん)らが向かえにやってきます。伝九郎との暮らしを望む若殿に自身の責任を果たすように諭し、心を変える若殿。伝九郎に別れを告げぬまま、行っちゃうの~!?と思ったら舞台がぐるりと回って玄関。伝九郎が追いかけてきました。「ノブさんいっちまうのか・・」切ない、切ない別れ。桜の花が風でぱぁ~と舞って涙。

            松平成信  三津五郎
          梶田重右衛門  秀 調
            鮫島平馬  亀 蔵
            岡野甚吾  亀三郎
           成田作兵衛  亀 寿
           宝久左衛門  市 蔵
             伝九郎  松 緑

二、天覧歌舞伎百二十年記念
  歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

すっきりした源義経(梅玉さん)と存在感たっぷりの武蔵坊弁慶(團十郎さん)ら一行は、山伏姿に変装して安宅の関を通り抜けようとします。関守の富樫左衛門(菊五郎さん)はその正体を見破りながらも、主人を守ろうとする弁慶の姿に心打たれ、通過を許可します。
菊五郎さん、團十郎さんの問答は迫力!

           武蔵坊弁慶  團十郎
             源義経  梅 玉
            亀井六郎  友右衛門
            片岡八郎  家 橘
            駿河次郎  右之助
           常陸坊海尊  團 蔵
           富樫左衛門  菊五郎

三、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
    木更津海岸見染の場
    源氏店の場
木更津界隈の顔役である赤間源左衛門のお妾お富(菊之助さん)が浜へやってきました。派手な衣装ではないのに色気たっぷり、姐さんらしく貫禄も見せて菊之助さんの魅力がバシバシ。大店伊豆屋の若旦那与三郎(海老蔵さん)は、なよなよ系若旦那。浜辺を案内するという設定で1階の客席に下りる演出があって、キャ~♪と歓声があがっていました。そんな二人が「木更津海岸見染」お互いに一目惚れ。与三郎が羽織を落とす有名な演出。
やがて逢瀬を重ねる二人の仲を知った赤間により、与三郎は全身を切り刻まれ、お富は身投げをしたところを和泉屋多左衛門(左團次さん)に救われました。それから三年の月日が過ぎ。
多左衛門の囲われ者となっているお富さん。番頭の藤八(橘太郎さん)がお富さんの家で雨宿りをさせてもらっている。ちょっと言い寄っていなされ顔に白粉をつけられたりしているところへ、蝙蝠安(市蔵さん)が相棒をつれてたかりに来ました。その連れの男はなんと与三郎。「ご新造さんへ、おかみさんへ、お富さんへ、いやさ、お富、久しぶりだなあ~」「しがねえ恋の情が仇」などの有名な台詞が聞ける名場面。名台詞を堪能できたかどうかは別として海老蔵さんと菊之助さんが居並ぶ美しさはすばらしいです。そしてカッコイイのは多左衛門(左團次さん)!助けたお富さんが妹と知っていたからこそどこか他所へ嫁入り先を探してくれていたし与三郎がグタグタ言ってもビシっとしてる。多左衛門が兄と知ったお富さんが嘆き、家の裏手では与三郎が中を窺っている、ところで幕。
「死んだはずだよ、お富さん♪生きていたとは生きていたとは♪」
春日八郎さんの歌が頭の中を回っちゃいます。

             与三郎  海老蔵
              お富  菊之助
             蝙蝠安  市 蔵
           鳶頭金五郎  権十郎
         和泉屋多左衛門  左團次

四、女伊達(おんなだて)

桜が満開、菖蒲も咲いてる吉原仲の町。
女伊達木崎のお駒(芝翫さん)が淀川の千蔵(翫雀さん)と男伊達の中之嶋鳴平(門之助さん)を相手に颯爽と踊りを見せます。

           木崎のお駒  芝 翫
           中之嶋鳴平  門之助
           淀川の千蔵  翫 雀

山本周五郎傑作選 泥棒と若殿・秋の駕篭・萱笠

山本周五郎傑作選 泥棒と若殿・秋の駕篭・萱笠

  • 作者: 山本 周五郎
  • 出版社/メーカー: 大活字
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本


歌舞伎名作撰 勧進帳

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2004/07/23
  • メディア: DVD


切られ与三郎

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: DVD


お富さん/男の舞台/トチチリ流し

お富さん/男の舞台/トチチリ流し

  • アーティスト: 春日八郎, 山崎正, 高田弘, 横井弘, 白石十四男, 藤間哲郎
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/08/06
  • メディア: CD

歌舞伎座


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コメント 2

>「死んだはずだよ、お富さん♪・・・」
って、このお富さんだったの?やっぱ思い出しましたか(笑)。
そしてカッコイイのは多左衛門に、賛成!
若松のみつまめはいいですね。また食べたい♪
by (2007-05-19 18:20) 

Ren

このお富さんは有名人なんですよ^^
講談や浪曲でも同じ主題が扱われていて
春日八郎さんの歌もやはりソレなんです。
今度は氷食べましょうね☆虎屋の宇治金時にします?
by Ren (2007-05-26 09:19) 

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